彫金をやっていると、銀板の切れ端とか失敗作とかがドンドン溜まってきます。で、そのクズたちを纏めておいて、ときたま溶かして再利用します。
銀クズから不純物を取り去った後、小さなお皿に入れてバーナーで熱してドロドロの状態にし、一気に金型にあけて冷まし、固まりにします。そのままではモロくサクくて良い金属ではないので、ここで「締める」っていう作業をします。締めるとは、きゅーっ(>_<)といわす…のと違て…熱しては金槌で叩くという工程を数回繰り返して分子構造に働きかける行為です(ちょうど鍛冶屋さんの姿やね)が…このとき使う金槌がデカイ!つまり重たい!普段ではちょっと見かけない大きさの金槌です(打面が大体50mm角で長さが120mmくらい)。そら締めるんやし、重い方が効き目があるって訳で…
左手に溶かした金属を持ち(賢明な方法としては「やっとこ」で持つねんで)右手でその巨大な金槌を振り下ろして何度もガンガン叩く!…で、つまんでいる左手の親指の先端にこ〜んなに可愛い血豆が…その瞬間は目から火が出ました(T_T)…
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2005年2月1日(火)
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